自動車の抹消登録とは

自動車を所有しようとすると、購入する時から廃車にする時まで、 実にたくさんの手続きが必要になってきます。

廃車の時を考えると、事故や故障などで自動車が乗れない状態になった場合や、 もう長期間に渡って自動車に乗らないことが分かっている場合、 また古い自動車などは細々とした修理や車検などの維持費がかさみますので、 廃車にした方が有利ということもあります。

そして、まだ十分に乗れる自動車の場合や、人気が出ている年代物の自動車の場合などは、 廃車でなく、中古車として、中古車販売店などに売却する場合もあります。

自動車を廃車にする場合、廃車の手続きには2種類のタイプがあります。 一時抹消登録と、永久抹消登録です。

新車であっても中古車であっても、自動車というのは運輸局にナンバーを登録されて管理されています。 この記録を元にして、自動車税などが算出されます。

ですから勝手に廃車にするわけにはいきません。 仮にもし登録を抹消しないで勝手に廃車にした場合は、 車がまだ存在するとされて自動車税などが課税される事になります。

ですから、廃車にする際には、必ず一時抹消登録か永久抹消登録をしなければなりません。 この一時抹消登録というのは、文字通り一時的な廃車措置で、 一時的に車を使用しない場合に行うものです。

これは一時的なモノですから、後に一時抹消登録を解除することもできます。 解除することで再度、自動車が利用可能になります。 また、中古車として販売も可能になります。

一方、永久抹消登録は、車をスクラップなどにして、もう二度と乗車できない状態にする場合などに使われます。 運輸局の記録から登録を抹消してしまう形になります。